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8、観念化。


それは、このテーマの始めに述べた、無意識の本能的な衝動の世界なのである。暗さから明るさへ、閉から開へ、狭さから広さへ、あるいは乾(かわ)きから潤いへといった、無意識の世界なのである。

そして、そうしたことの数万数億年に渡る繰り返しが、自分自身の中の感覚の感じ方を作り出しているのである。また、自分自身の肉体の構造や仕組み、そしてそのすがたカタチから、生き方や考え方までもコントロールし方向づけているのである。

私たちは、このような見えないカベの中を生きている。そしてまた、このような限界づけられた世界でのみ、私たちは自分を意識したり、また、自分を取りまく現実の世界を観念化するといったことが出来るのである。概念的にも、また、生きた現実の物理的空間的存在としても、そうなのである。


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