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それは無意識の内に、自分の肉体の中で蓄積されてきた遠い祖先の記憶なのである。それは自分自身の肉体の中で蓄積され最適化され、特殊化してきた個性でもあって、そしてまた、自分自身の、肉体の生理や感覚の機能するカタチ、その作用の仕方、順序や方法、範囲や影響のことなのである。 感覚とそれを伝える神経の生理作用。あるいは感覚そのものの仕組みや構造、その機能の役割といったものが、その作用の仕方として、そのようにカタチ作られてきたのである。 だからそれは、自分自身の身体そのものであり、現実の存在の理由となっているのである。それは、自分が自分であることの証しであり、内的同一性であり、自己の存在の必然性なのである。自分というのは、それ以外になり得ないのである。このような肉体を離れて、自分というのは存在しないのである。 |