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3、責任。
責任とは、個人が自分で負うものであって、それは同時に個人の内面にかかわることであって、個人のいないところ、あるいは個人の自覚されないところに責任などない。だれもが気ままでやりたい放題である。そうした意味で自由であり楽しいし、そしてまた野蛮で残酷でもある。 しかしまた、そうしたところに歴史は成立し得ない。自分で自分を形成し、自己をかえりみるところに歴史が成立するのである。それは自己の内的指向性であり、必然性なのであって、そうした自己の内的原理として歴史が成り立ち得るのである。このような自己の必然性のない所に歴史は成り立たない。 |
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