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権力関係とその上下の関係といったものが、比較的短期間に形成され安定する。日本は国土が狭く、また、海に囲まれた関係上、外(そと)の大国からの圧力がないのである。従ってまた、大国の利害の狭間で揺れ動き続けることがなく、戦争は比較的短期間に自分たちの都合だけで終結する。 また、空間的な狭さが、イデオロギーに基づく宗教戦争が起こり得なくしたのもそうであるし、ほぼ単一民族であり続けたのもそうである。(*しかし、この「単一民族」というコトバは全体主義に悪用され続けたので注意すること。) 仮に日本のような島国でイデオロギー戦争などが起こると、どちらが根絶やしなるまで終わることがないのである。それは単なる戦争を越えて日本全体を破滅させてしまう。日本は島国であって、敗者は逃げ続けるということが空間的に不可能な世界なのである。 |
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