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これは幕末の徳川政権がすんなりと政権を放棄したのもそうであるし、また、天皇がその背後にいたからこそ、それが出来たのである。つまり、敗者というのが皆殺しにされずに済んだのである。つまり、それが出来たし、そうせざるを得なかったし、そうするしかなかったのである。 島国という日本の狭い空間的環境と、数千年に及ぶ国民の文化的同一性が、それを可能にしているのである。つまり、これが日本における歴史の「型」であり、パターンなのである。それ以外のことが出来ず、許されず、そして誰からも納得されることがない、というそうした世界なのである。 あるいはまた、7世紀の天皇が仏教と神道を「手打ち」させて、以後争うことなく共存させたのもそうである。 |
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