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3、いざない。



そうしたことが常識や、政治体制や、宗教や、歴史、考え方や習慣の中にあって、それを通して、それが透かして見えてくるのである。

導かれ、追い立てられ、気づかないままで、それへと歩き続けているのである。まるで見えない線路の上を、手探りでさがし当てながら。そして気がつくと、いつも線路の上にいる自分を感じてしまうのである。まるで、それしかないように。

このような、見えることのない自分自身の情緒や原理の外へ出る、ということがないのである。どこまで行っても自分は自分であり続けるのである。そしてこれが現実に生きている人間の、考え方と行動のパターンといったものなのである。そしてこれが姿とカタチを変えて表現されたのが、宗教や政治体制なのである。


戻る。                   続く。


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