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4、必然性。



たしかに、それらはみな別々のもので、それぞれが別個の世界のように見えながらも、よく透かして見ると、結局同じものを見ているのである。目には直接見えないけれども、その中の同一の原理や必然性を見ているのである。

同一の原理がすがたカタチを変えて、様々にバラバラになって映し出され、現れているのである。同じものを別の角度と、違う色の光の下で見ているのである。同じものを、異なる目的と事情の下に見ているのに過ぎないのである。

従ってまた、そのようなものとしてしか見えてこないのである。見えないし、気づくこともないのである。だから同じものが、様々にバラバラな、相互に関係のない別々のものに見えてしまうのである。


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