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あるいは、もしかすると現実そのものが、もともとバラバラで、同じものなど一つもなく、なんら共通点も関連性もないのかも知れない。 ただ、そうした現実というものを、人間の都合と目的から互いに関連づけ、秩序立て、理解できるものとして整理し、ムリヤリに観念の世界の中で、統合しているだけなのかも知れない。しかしまた、そうして始めて、自己の意識や観念の世界が成り立っているのである。 そしてまた、それこそが人間の営みなのであって、そうやって世界を理解し、それを自分とのかかわりの中で観念化しているのである。「見えないけれども同一のもの」というのは、このような人間自身が目指すもの、その営みや情緒の自律性と原理のことを言っているのである。 |
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