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もちろん、要素といえども人為的な区分に過ぎず、それらの間に明確な区別などあるはずもないのであるが・・・。しかしまた、そうしたことも含めて、それらが錯綜し、入り混じり、すり合わされ、バラバラになって、そうしてまた融合し、または分裂して行く。 このようなマダラ模様の世界なのである。しかしまた、それがどのように変わろうとも、それを構成している基本の要素が同じものであり、そうである限り同一のものであり続けるのである。また、そうならざるを得ず、そのようにしか存在し得ないのである。 そうである限り、それは外面的な姿もカタチを変えただけのものに過ぎないのである。実質的な内的本質といったものが変わったとは言えないのである。そして、これがすなわち、自己と他者を区別する境界であって、自己の自律した原理の存在を示しているのである。 |
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