index< 日誌 < au錯覚 < 22-93「精神のカタチc」p12


7、暗示。



なにかに驚いたり、恐れたり、喜んだりするときに、自分でも気づかないままで、身体が先にそれに反応しているのである。ドキドキしたり、戸惑ったり、あるいは鳥肌が立ったり、めまいがして息苦しくなったり、冷や汗をかいたりするのがそうである。

自分で意識するより先に、身体がそれに反応しているのである。それは無意識の世界であって、自分の意識とは別のところで、自分の身体が、身体だけで勝手に反応し、作用しているのである。そしてそうした反応のリズムとパターンでもって、それが何かというのを、感覚だけで判断し、意識を素通りして反応しているのである。

このような自分の中にあって、自分でもコントロールできず、そうした自分を支配している、自律した独自の生理と神経の世界といったものが、それを通して、自分自身にそれが何かというのを暗示し、示唆しているのである。


戻る。                   続く。


index< 日誌 < au錯覚 < 22-93「精神のカタチc」p12