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このような意味不明の動作や仕草といったものは、当初は、何らかの実用的で直接的な動機や理由の下に働いていたものなのであるが、それがいつの間にか、そうした現実的な実用性といったものを喪失して、ただ自分でも意味の分からない、何かしらの象徴的な意味しか持ち得なくなってしまっているのである。 しかしまた、だからこそ、それは象徴なのであって、象徴でしかなく、そして何かを暗示しているのであって、そうした何かの印象やサインとして残り続けているのである。そうした数千数万年に及ぶ遠い過去の記憶が、このような間接的でもうろうとした、とらえどころのないカタチで暗示されているのである。 すなわち、これが自分にとっての背景であり、下地なのであり、自分が自分で拠って立つところの条件や前提になっているのである。言わば「原型」なのである。そして、これこそが自己の源泉なのであって、ここから始まっているのである。 |
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